ドラム

日本は12-13インチのタム構成の呪縛からそろそろ解き放たれるべき

ドラムセット

ドラマーの皆さん・ドラマーではない皆さん、本日もご覧いただきありがとうございます。

婿養子ドラマーのあぶない婿殿です。

 

さて、ドラマーの皆さんならご存知の通りですが、ドラムのタムタムのサイズ構成は12-13インチです。

これが最もスタンダードで馴染み深いのではないでしょうか。

 

あぶない婿殿
あぶない婿殿
ライブハウス、リハーサルスタジオ、あらゆる場所で用意されているサイズですね。

 

でも言わせていただきたい。

12-13インチのタム構成は

 

音が作りづらい!!

セッティングがしづらい!!

 

12-13インチ構成のタムは、色々と不便

あるスタジオではパールのドラムセットが。

あるスタジオにはヤマハのドラムセットが。

スタジオごとに置いてあるドラムセットのメーカーは違えど、サイズ構成はほとんどの場合が以下の通りです。

ハイタム ・・・12インチ
ロータム ・・・13インチ
フロアタム・・・16インチ
バスドラム・・・22インチ

 

タムタムはなぜ「12→13」インチになっているのか、理由をご存知の方はいらっしゃいますか?

 

実はこれ…

 

…と説明できれば良いのですが、残念ながら調べても答えが出てきません。

本当になんでこのサイズが浸透したんでしょう。

 

ドラムマガジンさん、そこらへんを調べて記事にしてくれませんか?(切望)

タムが12-13インチによる問題点

さて、本題に戻ります。

普段僕が感じている、タムが12-13サイズによる問題点です。

問題その1 セッティング

12-13インチの構成で僕がいつも一番困ると感じるのは「セッティング」です。

僕のイスの高さを元に、タムを叩きやすい角度にセッティングしようとすると、どうしても13インチのタムがバスドラにぶつかってしまいます。

ぶつかるとタムの振動が止められるので、鳴りも悪くなってしまいます。

 

問題その2 時間がかかる

スタジオでの練習は1時間や2時間と時間が限られます。

その中で、できるだけ音を出すことに費やしたいのですが、バスドラにぶつからず叩きやすい角度にしようとするとどうしても時間がかかってしまいます。

セッティングに時間を取られてしまうのも問題の一つです。

 

問題その3 チューニング

次に、チューニングの問題です。

12インチと13インチは、数字を見ての通り1インチしか差がありません。

そのため、それぞれの一番良い音の鳴るポイントが近いんですね。

 

12インチを良い音にしようとチューニングすると、13インチはベタっと詰まった音に。

反対に13インチを良い音にしようとすると、12インチの音程がやたらと高くなってしまいます。

さらに、タムは3度とか4度とかの音程差をつけると良いなんて言われていますが、1インチしか差がないのに音程を3度とか4度つけるには、ちょっと無理がありません?

 

よって、12-13インチという流れは、良い音を作る難易度が非常に高いと言えるのではないでしょうか。

 

10-12インチ構成をスタンダードにしようよ!!

youtubeでドラムセットの試打動画を見ていると、どうやらアメリカでは10-12インチのタム構成がスタンダードのようです。

そして、12-13インチ構成に嫌気がさしている僕が実際に持っているドラムセットは、10-12インチのタム構成なんですが…

これが実に良いんです!

 

10インチのタムと言っても、そこまで高い音程にはならず、ちゃんと太い音も出せますし、音程差もつけやすい!

自然な感じで3度とか4度の音程でチューニングできますし、自分の好みの音を作りやすいです。

 

叩きやすくてバスドラにぶつからないセッティングもできる!

そうそう、この角度・この高さ!

叩きやすいポイントがすぐに見つかります。

 

音を決めやすくてセッティングにも時間がかからない。

あぶない婿殿
あぶない婿殿
良いことしかないんですが ?

 

ただ、

「俺は12,13インチの構成だからこそ出る音が好きなんだ!」
「むしろ13→12っていうセッティングにして叩いてるぜ!」

こういう明確な理由がある方は問題なさそうです…。

 

最後に

最近のドラムメーカーのカタログを見ると、10-12のタム構成のセットがチラホラと載るようになってきました。

しかし、それでもまだまだ12-13インチの方が主流です。

ドラムメーカーさん、リハーサルスタジオさん、ライブハウスさんが手を取り合い、どんどん10-12インチのセットを押して行って、主流を変えていってほしいと思います。

 

以上、「日本は12,13インチのタム構成の呪縛からそろそろ解き放たれるべき」という内容でした!

読んでいただき、どうもありがとうございました!

ABOUT ME
あぶない婿殿
1982年生まれ。16歳の時にドラムを始めて、今日に至る。長く続けられている理由は、ダラダラやってきたから。 ドラム教室もやってます。非同期のオンラインレッスンも受け付けていますので、お問い合わせは下記リンクやSNSのDMからどうぞお気軽に!