僕が40年近く生きてきて、社員として経験した会社は4社。
職種としては
販売 → ECサイト運営 → 営業(BtoB) → 現在
と様々ですが、「お客さん」と接する機会の多い仕事を選んでいます。
その中には、とことん合わなかったんだなーと思う会社が一社あります。
それがBtoB営業を担当した会社でした。
退職勧告を言い渡されたのもその会社です。
今こうして振り返ると、かなりのストレスだったと思います。
Contents
放置されて仕事がない
何がそんなに合わなかったのかというと、
「ロクにマネジメントされず放置され続けた」ことだったと思います。
営業の仕事を教えてもらえることはなかった
営業として入社しましたが、その時点で営業は僕一人。
従業員数が10人以下の小さな会社だったので、営業の仕事を教えられる人は社長のみです。
しかし社長は当然、社長としてやるべき事が多いので、例えば僕と一緒に営業に回るといったことはできません。
自分でどうにか動こうともしましたが、取引先は基本的に全て県外でしたから、「ちょっくら営業行ってきま~す」と勝手にも気軽にも動けない状況でした。
営業に出る以外の仕事をしようにも、勝手にやると怒られていましたし…
ただの一度も営業としての仕事は教えてもらえないまま、最終的には退職となったのです。
「放置」の一言に尽きる状況

仕事は自分で動いて取ってくるものだ、というのは重々承知していますが、ほぼ0の状態で動けというのはあまりにも酷な気もします。
例えるなら、
サッカー初心者が「じゃあキミ、フォワードね。」とポジションを告げられ
「キミのやるべきことはゴールを決めることだ。」とだけ説明されて試合に放り出されるようなものです。
状況を変えようと、直接相談した
もちろん、「もっと教えてほしいです、動きたいです」と社長には相談しました。
その時は「わかった」と言ってもらえたのですが、結局何も変わりませんでした。
さらにその後「放置されるのは辛いです」と伝えましたが、返ってきた答えは
「そういう認識かぁ…」
いや、”そういう認識か”って…。
この状況だったら誰でもそう認識しますがな…。
業務内容が俗人的すぎる
取引先とのやりとりも、基本的に社長が行っていました。
当然そこでどんなやりとりをしたかは分かりません。
完全にブラックボックスです。
放置されたとはいえ、それでもさすがにやることはありましたし、僕が取引先とやりとりすることも多少はありました。
ある程度すると、「こういうときはこの対応だな」というパターンがそれなりに見えてきたのですが、それを「以前はこう対応したから」と、勝手に判断して動くと怒られることもありました。
それは「その時その時で社長の思惑があるから」なのは理解できるのですが、ハッキリ言ってその思惑の具体的な内容は、言われなきゃ分かりません。
社長次第でその時の対応や取るべき行動が違ってくるので、経験値が貯まりにくい、と感じていました。
社長でなければ分からないことが、あまりにも多すぎでした。
コミュニケーションがすぐに取れない
唯一、僕に仕事を教えられる立場にある社長とは、コミュニケーションが瞬時に取れる環境ではありませんでした。
僕を含めた一般社員の部屋と社長の部屋とはフロアが別れていて、分からないことがあるとイチイチ移動しなくてはなりませんでした。
そのため、ワンテンポくらい行動に遅れが出ていたと思います。
同僚からも、「社長とすぐに話せる環境だったら、もう少し違ってたかもしれませんね。」と辞める前に言われたくらいです。
入社~退職まで、ほぼ毎日が社内ニート状態

辞めるその日まで放置され続けた僕ですが、では日々なにをやっていたかというと、ほぼなにもやっていません。
もちろんやる事はあるのですが、1時間もあれば終わる内容がほとんどです。
一年近く社内ニートでいることを、余儀なくされました。
結果、何一つスキルなど身に付きませんでしたし、心が腐るのを止められませんでした。
労働条件で選んで入社したことも、失敗の一つの要因
求人に応募して面接を受け、入社を決めたのは、事業内容や営業という職種はもちろんなのですが、勤務条件が良いなと思ったからです。
給与は前の会社と変わらずだったのですが
- 出勤時間が10時から
- 残業ほぼなし
- 日月休み
といった労働条件が魅力的でした。
しかし、これが失敗でした。
仕事の楽しさと勤務条件は関連しない
マンガ版「仕事は楽しいかね?」で、以下のような一節があります。
待遇面さえ良ければ仕事の満足度が高いかというと、そうではない
「仕事が楽しい」理由と待遇面との間には直接の相関関係がほとんどない
確かに僕も「定時に帰れるから仕事が楽しい」とはなりませんでした。
いくら労働条件が良くても、自分の能力を発揮することも伸ばすこともできず、大した仕事がない毎日は本当に退屈で、苦しさしかなかったのは間違いありません。
勤務時間や残業の少なさといった労働条件「だけ」で仕事を選ぶと、かえって多大なストレスに身をさらす場合もあるようです。
もちろん実際に働いてみるまでは自分に合っているかどうかなんて分からないのですが。
まとめ
僕にも至らない点があったことは百も千も承知です。
それに、会社(社長)側にも考えがあったのだろうとも思っています。
ただ、そうは言っても自分にはあまりにも合わない会社で働くのは、ストレス全開でした。
反面、合わない会社で無理やり働くことは自分にとってプラスにならない、と知ることができました。
そういう意味では、いい経験だったのではないでしょうか。
結果的として実質のクビ宣告を受けましたが、今ではそれで良かったのかもしれないと思っています。
ということで最後までご覧いただきありがとうございました!