YouTubeへドラムの演奏動画をアップしているのですが、その際、録音のために使用している機材はsteinbergのUR44Cとそれに付属してきたCubase AI 10.5です。
僕の場合、シンバルは生でタイコ類はエレドラというちょっと特殊なセッティングをしており、
- オーバーヘッドマイクを2本立てる
- エレドラはステレオアウト
この合計4chでレコーディングをしています。
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一人でシンプルにレコーディングするだけならCubase Aiでも十分だが…
Cubase側で立ち上げているトラックは、オケと、クリック、そしてドラムの合計6つです。
画面的にはこんな感じですね。

タイコ類も含めてオール生ドラムでレコーディングしていた時も、マイキングはオーバーヘッド2本とスネア・バスドラだったので、使用トラック数は変わっていません。
本当はタムやハイハット、ライドなどにもマイキングできればもっと音にもこだわることができて良いのかもしれませんが、ハッキリいってこれで十分です。
というか、細かくマイキングすればするほどミックスに手間がかかります。
よって4トラックくらいでまとめちゃった方が、そのあと動画を編集してアップする作業が待ち構えていることも考えると、スタミナを最小限に抑えられると思ってます。
そもそも従来のレコーディングとは趣旨が違いますからね。
音のクオリティを突き詰める必要もないですし、4トラックで録音しても違和感なくちゃんと聴けるくらいには仕上がります。
基本的なことはCubase AIでもひと通りできる
僕がやっている程度のRECとミックスなら、Cubase AIでも十分です。
クリックの打ち込みだってカンタンですし、ちゃんとコンプもかけられてPANも左右に振れます。
10曲くらいレコーディングしてみれば、必要な操作には慣れることができます。
たまにエラーが出たりして焦りますが…
テイクコンピング機能がないことは、結構不便。
ただ、唯一編集しづらいこととしては、テイクコンピング機能がないことでしょうか。
これがあれば文句なしなんですが…!
テイクコンピングとは…

テイクを重ねて録音すると、複数のレーントラックが作成されます。あとはテイクの気に入った部分をクリック&スワイプするだけで、ベストな部分で構成されたマスターテイクの出来上がり。各レーンのソロボタンなど様々な機能と組み合わせ、快適な作業でパーフェクトテイクを構築できます。
このテイクコンピングを使うと画面のように、「そのトラック内にある複数のテイク」を並べて表示してくれます。
これによって、例えば
「AメロとBメロはLane1、サビはLane2、2コーラス目は丸々Lane3のテイクを使う」
ということができます。
ベストな演奏を選択してつなぎ合わせる作業が非常にカンタンなのです。
しかし!
Cubase AIにはこの機能がありません。
ベストテイクを選んで切り貼りすること自体は可能なのですが、非効率的で時間がかかります。(方法は割愛します)
それをチマチマやっていると、あっという間に時間が経ちます。
気づけば翌日に影響が出かねない深夜だったことも…。
Cubase Aritstがオススメ
レコーディングをしていれば、必ず「良くできた場所と納得いかない場所」が出てきます。
全体的に完成度の高いテイクが録れたとしても、一部分だけ直したい場所がある…なんてこともザラです。
よって僕は、レコーディングをメインで使用するにしても、テイクコンピング機能を持っているCubase Artistをオススメします。
Cubase AIからArtistへアップグレードするには税抜きで¥27,200と、e-Licenser(¥3,230)の購入が必要になりますが、編集の手間を軽減して時間短縮になるならそれだけの価値はありますよ!