ドラムの上達には、いくつか段階があると思います。
神保彰も教則DVDの中でこのような事を言っていました。
徐々に上手くなっていくのではなく、段階的に上達していく。
初心者~中級くらいまでは特にこの傾向が顕著である気がします。
僕も例に漏れず、あるポイントで劇的に上達しました。
その時にどんな練習をしたかというと、
「徹底的にダブルストロークを練習しまくった」
です。
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基礎練習はとっても大事なので、早い段階からやるのがオススメ!
ダブルストロークができるようになると、ドラムの基礎練習であるルーディメンツが習得しやすくなります。
そのため、ダブルストロークを身につけてからは様々な事ができるようになっていきました。
僕は高校入学と同時にドラム教室へ通いはじめました。
その教室ではとにかく自分の好きな事をレッスンに取り入れてくれるスタイルだったので、非常に楽しく通うことができました。
しかし、好きな事(その時に興味のあること)だけやっていたため、肝心の基礎を全く教えてもらっていなかったのです。
それでもドラムは上達していた実感もありましたし、楽しくて仕方がなかったので、基礎は後回しになっていました。
重要性などもちろん理解できるはずもなく…。
それが、あるキッカケで基礎練習をやるようになりました。
ドラム仲間ができたことで基礎をやるように
高校卒業後、進学し軽音のサークルに入ったことで、ドラマーの友人が何人もできました。
そうなると当然、友人達のプレイを目にする機会も多くあります。
その中で、一人ずば抜けて上手いヤツがいたのです。
ドラマーはもちろん、同じサークルのギタリストやベーシスト達、先輩達も認める力量を持っていて、僕はその友人から大いに刺激を受けました。
ありがたいとことに、そのドラムがずば抜けて上手い友人は「みんなで練習しようぜ!」と誘ってくれたりしました。
そしてある時ダブルストロークを課題に、みんなで集まって練習しだしたのです。
1日の授業が終わった後、みんなで集まり練習パッドを用意し、ただひたすら黙々とダブルストロークを叩きまくる。
これがとにかく楽しかった!
ドラム仲間と一緒にやれたことも大きかったと思います。誘ってくれた友人には、本当に感謝ですね。
ダブルストロークの感覚がつかめた僕は、そこからパッド練習が楽しくて仕方がなくなりました。
それまでは「基礎とか、まあそのうちやればいいでしょ」程度にしか思っていなかったので、非常にもったいないことをしたなーと後悔してます。
ある程度時間がたつと、みんなの中で基礎練ブームが終わり、集まってパッド練習をすることもなくなりました。
それでも僕は基礎練習が楽しくて仕方がなかったので、一人でも続けていました。
一人でずーっとタカタカタカタカ…
「パッドはトモダチ!怖くない!」とでも言い出しかねない形相で、構内で延々とタカタカタカタカ…
さ、寂しくなんかないモン!!
ドラムセットにも座らず、ひたすら基礎練習を2時間を一月くらい続けた記憶もあります。
基礎練習をたくさんやったと言っても、そのほとんどはダブルストロークかパラディドル、5ストロークロールなどでしたが。
基礎練習を徹底したことで実感する2つの効果
こうして徹底的に基礎練習をしたことで
- ドラムが楽に叩けるようになった
- 良い音を鳴らすことができるようになった
この二つの能力が向上したことを実感しています。
無駄な力が入らなくなった
まず、基礎練習をしたことで不要な力みがなくなりました。
そのため、色んなことがそれまでよりもかなり楽にドラムが叩けるようになったと思っています。
音が良くなった
ドラムを良い音で鳴らす事ができるようになったようで、色んな方から「音、良いですね!」と言っていただけるようにもなりました。
ライブハウスでも、PAさんに「何でそんな良い音出せるんですか?」とか、「良い音鳴らすなぁ~!」と、出音に関しても褒めてもらえるほどに。
それは今でも言われ続けていて、とてもありがたいですし嬉しい事です。
ダブルストロークができても直接の技術向上には繋がらないが、だからこそやるべき
ダブルストロークをやったからと言って、実戦で使えるフレーズがみるみる身につくとかはありません。
自分が叩けるようになりたいフレーズは、繰り返し練習してモノにしなければならないのは基礎力があろうとなかろうと、変わらないのですよ。
それにロックバンドだと、ダブルストロークなんてほとんど使いませんし。
それでもできるようになると、演奏力の土台が強化されます。
ですから、早いうちから身につけるのがやはりベストと言えます。
まとめ
ダブルストロークをはじめとした基礎練習は地味ですし、面白さを見いだせない人もいるかもしれません。
しかし、しっかりと取り組めばドラムが楽に叩けるようになり、良い音が出せるようにもなります。
ぜひ取り組んでみてください!
あ、練習の際のポイントは、できるようになるまでメトロノームを使わないことです。