今回はタイトルの通り、音源に合わせてドラムを叩くときは、ヘッドホンを使いましょう!というお話しです。
なぜヘッドホンを使うべきなのか。
その理由は、音が聴き取りづらい状態では合わせられるものも合わせられず、まったく練習にならないからです。
曲を練習するには、曲全体が聴こえている必要があります。
バンドで演奏する時だってメンバーの音を聞きますよね?それと同じです。
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「曲を練習」するには、他のパートの音がしっかりと聴き取れなければならない
先日、曲を覚えるために個人練習でスタジオに入りましたが、ヘッドホンを忘れてきてしまいました。
「ああ…多分これはもう練習にならないけど、一応やってみるか…」
そんな思いで仕方なくスマホをミキサーに繋ぎ、スピーカーから音源を流す事にしたのです。
スピーカーから音を流すなら、せめて高さを耳元に…と思いましたがこれもダメ。
僕が利用したスタジオのスピーカーは、天井にぶら下がっているタイプのため、位置を変えることができませんでした。
こうなると、もう爆音で鳴らすしかないのですが、これがとにかくうるさい。
部屋のつくりの影響もあってなのか、音が拡散していってしまうので、音が大きくても各楽器のプレイが聴き取りにくい。
そしてうるさいのに、ドラムを叩くとドラムの音に消されて音源が聴こえなくなる。
ドラムの音とバランスが取れるところまで音量を上げるしかないのですが、それだともはや耳が痛くなります。
これでは練習になりません。
結局、曲を叩く以外の練習ネタを用意していなかったので、その日はもう仕方なく自由に叩いて個人練習を終えましたよ。悲しい。
曲の練習とテンポキープの練習はまったくの別物
テンポがキープできていれば、音が聴こえなくたって大丈夫なんじゃないの?と思われる方もいるかもしれませんが、それだと練習の趣旨が変わってしまいます。
なぜなら、僕は曲に合わせる練習がしたいのであって、テンポをキープする練習のために音源を鳴らすのではないからです。
ベースやギター、ボーカルなど、様々な音を聴きながら叩かなければ「曲の練習」になりません。
それにテンポキープの練習をするなら、わざわざ音源を流さなくても他に方法がありますからね。
ヘッドホンなら音源がしっかりと聴き取れる
ご存知の通りヘッドホンは耳元で音が鳴ります。
また、耳が覆われることでドラムの音も軽減されます。
そのため、音をしっかりと聴き取りながら、自分の音も確認できるので、曲に合わせて叩くにはスピーカーで鳴らすよりもヘッドホンが適しているのです。
注意すべきは、耳元で音が鳴っているので聴覚への負担はヘッドホンの方が大きいです。
長時間に渡って爆音で聴き続けるのはやめましょう。
バンドで合わせる時こそ、他のパートの音を聴く必要があります。
そのため普段からヘッドホンを使って曲に合わせる練習をすることで、音を聴きながら同時に叩くトレーニングになるのです。
もしかするとあまり意識していない人の方が多いかもしれませんが、音を聴き取る力というのはプレイヤーにとって非常に重要なことなのです。
周りが出す音に反応して演奏するわけですから。
ドラム用ヘッドホンを選ぶなら、密閉性と遮音性の高いものがオススメ!
ヘッドホンの話になると、やはりSONYのMDR-CD900STは外せません。
僕も持っています。
ただ、MDR-CD900STは、密閉型と呼ばれるタイプではありますが、頭部へのフィット感は弱いため、ドラムの音がかなり聞こえます。

また、高音がやや強調されている音質のためか、音源自体の音も聞き取りにくい。
よってモニター用としては超優秀ですが、音源を聴きながらの演奏には適していません。
では、ドラム用にはどんなヘッドホンが適しているかというと、密閉性が高く遮音性能に優れたのものがオススメです。
密閉性が高ければ外の音の侵入を防いでくれますから、音源が外音にかき消されることなくしっかりと聴き取りながら演奏できます。
オススメのヘッドホン
オススメなのは、VIC FIRTHの「SIH2」というヘッドホンです。

Youtubeで”Avedis Zildjian Company”のアカウントの動画「Zildjian LIVE!」を見ていると、プレイヤーのほとんどがSIH2を使用しています。
その他、色々な海外のドラマーのチャンネルを見ても、このSIH2を使用している人を多く見かけます。
ミュージシャンからこれほどまでに信頼されているVIC-FIRTH(ヴィックファース)のヘッドホン…。
試しに買って使ってみました。
そのレビュー記事はコチラから。
このSIH2ほど音源を聴きながらのドラム演奏に最適なヘッドホンはないでしょう。
それくらいストレスなく演奏できています。
ドラム演奏に適したヘッドホン まとめ
密閉性が高いもの
遮音性が高いクローズタイプもの
高音域よりも中音域〜中低域が出る音質のもの
この3つのポイントをおさえたヘッドホンがオススメです。
どうも演奏が音源と合わせにくい…とお悩みなら、ヘッドホンを変えてみることをオススメします!
この記事がドラムを楽しむ皆さんのお役に立てれば幸いです!
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