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婿養子で三児の父でドラマーの、あぶない婿殿です。
ドラムの練習。
ドラマーにとって、それはなかなかの悩みのタネだったりします。
それはなぜか…
言うまでもないくらいですが
- ドラムセットはある程度の広いスペースを取るから、置き場所がない。
- 仮に置き場所があったとしても、音量の問題で叩くことができないから置けない。
この二つの理由があるからです。
この二つの問題点は、ほとんどのドラマーが持っていることなんじゃないでしょうか。
それに比べるとエレキギターは練習しやすいから羨ましいですよ。
パッと手に取れて、ヘッドホンも使えて、それでいて実際に出ている音は小さいんですからね。
練習しまくれるじゃないですか。ねえ?
Contents
電子ドラムもいつでも叩けるワケではない。
さて、生ドラムがダメなら電子ドラムがあるじゃない、との声もありますが…
確かに昼間なら電子ドラムで練習ができますが、さすがに夜中に叩くには気が引けます。
というか電子ドラムでも夜中に叩けばさすがにうるさい。
電子ドラムといえども、それなりの打音や振動が出ますからね。
それに、最近のモデルは演奏感も向上しているとはいえ、やっぱり本物とは叩き心地が違います。
また、電子ドラムで練習するのはメリットもありますが、デメリットもあります。
そのデメリットを理解して使用しないと、かえって上達の妨げになります。
そうなると、やっぱりスタジオに出向いて一時間なり二時間なりの個人練習が必要になります。
でも、僕は「空き状況を確認して予約を取って、スタジオまで行く」この一連の流れが結構めんどくさかったりします。
それに、練習しよう!と思った瞬間に練習したい。
わがままですねぇ!
でも、練習したいと思った時に練習しないと集中できないし身が入らないんですよね。
そんな僕が実践している練習を、一つ紹介します。
主にこれは「曲を覚える」という時に積極的にやっている方法です。
必要なものは練習パッドだけ。
今から紹介する方法は、何てことはない、いたってシンプルなやり方です。
特別な方法を期待している方にはゴメンナサイです。
練習パッドを二つ用意して、曲に合わせて叩く
ただこれだけです。
これだけだと伝わらないでしょうから、少し解説します。
まず、このように練習パッドを二つ並べます。

左のパッドがハイハット、右のパッドがスネアの役割を主に果たします。
左右に段差がないとハイハット役のパッドが叩きにくいと思うので、身の回りのものを使って底を上げてください。
距離感はお任せしますが、僕は結構寄せてセットしています。
これで実際にドラムを叩いているイメージをしながら、曲に合わせてリズムやフィルを叩きます。
ライドシンバルを刻む時は、右側のパッドの右隅を叩きます。

叩く位置を変えて、移動させるイメージを掴む
そしてフィルインの時は、右側パッドの
左上 を ハイタム
右上 を ロータム
右下 を フロアタム
と、振り分けます。
このようにフィルの時は右側のパッドの叩く位置を移動させます。
位置を叩き分けるので、できれば大きいサイズの物を一つ用意するとさらに効果大です。
海外プロドラマーの動画でもよく登場するのが、VIC FIRTHのVIC-PAD12です。
かなりオススメです。
足は必ずカカトを床につけて素踏み
そして足はどうするかというと、
素踏みです。
(画像はパッドを床に置いちゃってますが…)
ここでの大事なポイントは、「カカトをつけたまま踏む」ことです。
カカトを上げてしまうと効果がないどころか悪いクセがついてしまうので、厳禁です。
間違いなく効果がある
これで上達するの?と思われるかもしれませんが、特に初心者〜中級者くらいなら、大いに効果はあります。
演奏技術がある程度のレベルに達するには、どれだけ 正しく叩いたか という「量」が大切だと僕は思います。
もちろんフォームの改善や力みを無くす、音の粒を揃えるといった様々なことも同時に必要なのは間違いありません。
しかしそういった技術も、千発叩いた人よりも一万発叩いた人の方がレベルが高いハズです。
実際に僕はこの方法で練習するようになってから、曲をしっかりと覚えられるようになりました。
しかも何度かやっているうちに「次はこうしよう」と、アイデアも湧いてきます。
なによりパッドの音量ならば、自分が「どのように叩いているか」を聴き取ることもでき、それによって自分の甘い部分がハッキリと分かったことも多々あります。
20年以上ドラムをやっている僕にも大きな効果を感じているのですから、間違った方法でないことは確かです。
当たり前すぎるが、練習したほうが上達する
確かに練習パッドでは、ドラムのもつ魅力を最大限感じながら練習することはできないでしょう。
もっと簡単に言えば、練習パッドでは楽しさを感じられないかもしれません。
でも、当たり前すぎることですが、練習した方が上達します。
練習は量より質でしょ?と言う人もいますが、それは量をこなす人・こなしてきた人が言うことです。
確かに、何も考えず闇雲に叩いてもダメです。
でも練習していると、勝手にあーでもないこーでもないと考えませんか?
工夫しようとしませんか?
色々と考えますよね?
それならばたくさん叩いたほうが良いと思いませんか?
特に初心者〜中級者の方なら、たくさん叩けば間違いなく上達します。
それを「ドラムセットがないから…」と諦めてしまうのはもったいない!
こういう地味な練習をしているから、いざドラムセットに座った時に、より楽しく感じられますし、上達を実感できるのです。
練習パッドはいくつあっても良い
練習パッドは、アイデア次第で様々な練習ができます。
ドラマーなら必ず持っておきましょう。
基礎練習なんかは練習パッドじゃないとダメです。
僕は、ダブルストロークやパラディドルなど、基礎を習得する時は練習パッドしか使いませんでした。
ほぼ毎日、練習パッドに二時間向かい合う時期もあったおかげで、基礎の土台ができたと思っています。
まだ持っていないと言う人は、ぜひ購入してください。
数千円の投資で何年も使えて、自分へのリターンは計り知れませんよ!