楽器の上達において、反復練習を行うのはとても大切なことです。
繰り返し行うことで、体と脳が動作を覚えてくれますからね。
しかし、物事には限度があります。
延々と、それこそ苦痛を感じてでも続けることは間違いです。
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長時間、同じことを繰り返すのは精神的にも技術的にもマイナス
練習時間が1時間確保できたとします。
その中で一つの課題をずっとやる…
これは時と場合によりますが、あまりオススメできません。
一つのことを延々と繰り返すのは精神的にも技術のレベルアップ的にもあまりよろしくないのです。
課題を複数用意して、それぞれに時間を配分して練習に取り組む
ではどうやるのが良いかというと、まずいくつかの課題を用意します。
そして例えば練習時間が1時間ほど取れそうなら、
課題Aは15分・課題Bは30分・課題Cは15分
と時間を割り振って各課題に取り組みます。
もしくは、練習しているとノッてきたり逆にモチベーションダウンすることもあるので、練習をしながら取り組む課題にかける時間を、その場で配分する方法でも良いです。
僕は後者でやってます。
仕上がりが粗くても良いので、時間をキッチリと守る
ここでポイントなのが、
終わりの時間をキッチリ守ることです。
あと少しで課題がクリアできそうなところまで来ると、どうしても「あとちょっと!」となりますが、そこをグッと我慢して一旦やめて、次の課題に取り組みます。
そして次の課題も同様に、所定の時間が来たらやめてさらに次の課題に移ります。
連続して一つのことをやり続けないようにする事が大事です。
長時間続けると、メンタル面に悪影響
あと少しでできそう!とかスピードを上げられそう!といった手応えを感じると、制限時間を超えて練習したくなるものですが、大体続ければ続けるほど完成度に納得が行かなくなります。
本来、一つのことを完成させたり形にしたりするには、それなりに時間がかかります。
全くできない事に取り組んだ時、まずは完成度50点とかそれ以下の低い得点をとって、そこから時間をかけて徐々に点数を上げていけば良いのです。
しかし一日の中で課題に時間をかけすぎると一気に高得点を目指そうとしてしまいます。
すると現段階では追求しなくても良い細かい部分の仕上がりにも意識が向き、課題のハードルを上げてしまうことになります。
そしてできない事実ばかりが印象に残り、結果、苦手意識だったり、そもそもその課題自体に取り組みたくなくなる…
これではメンタル面にダメージを受けてしまいます。
同じことを長時間繰り返すのは非効率
人は同じ動作を長時間続ける事が苦手です。
一つのことをずーっとやり続けると、それは練習ではなく「作業」になってしまいます。
練習が作業になると、ただ単に手や足を動かしているだけになってしまい、自分が何のために何をやっているのかイマイチ理解できなくなります。
これでは技術の習得に対して非効率です。練習に使った時間がもったいない。
時間をうまく配分するのは、楽しく練習するための手段
長時間練習する→できないから嫌になる
このループで練習が嫌いになってしまっては意味がありません。
嫌な気持ちになってしまう事自体は仕方ないのですが、その嫌な気持ちによって楽器に向かわなくなるのが問題です。
ドラムを、楽器を楽しく続けるためには練習そのものを楽しめた方が有利です。
その方法の一つとして、時間を配分することをお伝えしました。