今回は、「必要な音を必要な場所に入れる」ためのヒントを知る記事です。
音を出すと言っても、高音域がどうだとか、エフェクト量はどれくらいとかの「音質・音色」の話ではありません。
ドラムでいうと、例えば
“どこにバスドラムが入ったリズムパターン”を基本ベースにするか
といったことです。
ここでは楽器をドラムで設定して話を進めています。
他の楽器にも置き換えることができると思いますので、ドラマーでない方は変換しながら読んでみてください。
Contents
演奏しながら歌うと、全体が把握できる
まずどんなプレイをするべきか、を知る効果的な方法・策としては
タイトルの通り「歌う」ことです。
なぜならば、通して歌うことで
どのような演奏をするとボーカルは歌いやすいのか、歌が引き立つのか
どういう音が必要なのか不要なのか
などが理解できるようになるからです。
(もちろん今までやったこなかった人がはじめて歌っていきなり理解できるかというと、それは難しいので継続が必要です)
ただ歌うだけではなくて、音の長さや抑揚などを意識して歌ってみる

中心となるメロディーを、スキャットなどでも構いませんので歌ってみましょう。
できれば歌詞を乗せて歌うと、曲の持つ世界観も把握できるのでさらに良いです。
そうすることで、例えば
” AメロよりもBメロのほうがゆったりして歌っているから、落ち着きのあるパターンで演奏してみようか ”
といったことが見えてきます。
歌は曲のメイン。だからメインがより良くなるようにする
なぜ歌を知ることが良いのかというと、歌/メロディは曲の中心であり、メインだからです。
メインのものにそぐわない伴奏を選ぶと、ボーカルが歌いづらくなり、曲の良し悪しに大きく影響します。
逆に言うと、メインを知ることで適した演奏を選ぶことができ、曲全体のクオリティがアップします。
例えば、高級食材を使って一流のシェフが良い肉料理をつくったとしても、食器がデザート用の小さいスプーンしかなかったり、皿が使い捨てタイプの紙の皿だったりしたら台無しですよね。
それと同じだと思っています。
歌うことで自信を持ってプレイを選択できる

オリジナル曲を演奏するとします。
オリジナル曲をつくった経験が無い人・少ない人は特にそうだと思うのですが、
どんなリズムを当てはめたら良いのかわからない、もしくは「これで良いのか?」と自信を持てない場合もあると思います。
そういう時にも、自分が歌いやすいプレイを選ぶことで、自信を持って演奏できるようになります。
プロの作品でもたまに「?」と感じることがある
いわゆるプロの作品を聴いていても、「歌いづらくないのかなコレ」と思うこともあります。まあ滅多にありませんが。
それは大体、歌(メロディライン)のリズムとドラムのリズムが合っているように感じない時です。
もちろんなんらかの意図があるのかもしれませんが
バスドラムを一か所抜いた方が、歌の間が活きるんじゃないか?
逆に音をもう少し詰めた方がテンポを取りやすくて歌がズレないんじゃないか?
と思うこともあります。
こうして歌う側の視点が持てるのは、僕が単純に歌うことが好きで、演奏する曲においては特にメロディを把握しようとするからなのでしょう。
歌の抑揚が分かるから演奏にも感情が乗せられる

よく
感情を乗せて演奏しよう
気持ちが入った演奏が良い
と言われますが、感情を乗せるから無意識に演奏に抑揚がついたり緩急がついたりして良い演奏になるのだと思います。
よって感情を乗せるならまず歌うことが一番なのではないでしょうか。
歌うのは練習の時だけでも良い
歌うのは練習の時だけでも大丈夫です。
歌の上手い下手も関係ありません。
単純に歌うだけでも良いですが(伴奏はしっかり聴く)
効果的なのは楽器を演奏しながら歌うことです。
まとめ
あくまでも歌う目的は、曲に合った演奏をして曲をより良くするためです。
楽器プレイヤーの方は、ぜひ取り組んでみてください。
結果的に自分の技量向上に繋がりますよ。
ということで最後までご覧いただきありがとうございました!
この記事が読んでくださった皆さんの役に立てれば嬉しいです!