ドラム講師業に復帰して半年。
ありがたいことに、生徒さんも着実に増えております。
稼働している教室の立地的に、僕の生徒さんは今のところ全員ちびっこです。
その中でも最年少は6歳の男の子。
先日、その男の子に第一回目のレッスンを行ったのですが、事前に計画しておいたレッスン内容は全く興味を持ってもらえず…
親御さんの手前、平常心を装ってはいましたが、内心では「あ、ヤバイヤバイヤバババb」
焦りとプレッシャーで思考回路はショート寸前、今すぐ会いたいよ状態に。
どういうやり方でレッスンを進めていったら良いのか、わからなくなってしまいました。
しかし、ピンチの中にチャンスありとでも言いますか、その中で一つ気づきを得て学ぶことができました。
この記事では
幼児・子供のお子さんに対して、どんなレッスンを行えば良いか
についてお伝えしていきます。
方法の一つとして参考にしていただければ幸いです。
Contents
自分の「講師としての目的が何なのか」を決めると、あらゆるやり方が受け入れられる
本題をお伝えする前に。
まず、僕の講師としての仕事(目的)は
「生徒さんにドラムを楽しんでもらって、好きになってもらって、生涯続けてもらうこと」
です。
「スティックの持ち方や叩き方、音符の捉え方、リズムの叩き方」などを教えるのは、目的を達成するための手段の一つでしかありません。
この「自分が講師として仕事をする目的」、明確になっていますか?
これが無いと「演奏のやり方を教える事」だけが目的になってしまって、他の様々な手法を受け入れられなくなります。
いわゆる引き出しが増えない状態です。
すると、生徒さんには楽器の楽しさを提供できなくなります。
自分はなぜ講師業をやるのか。これをしっかりと理解しておきましょう。
幼児・子供へのレッスン方法のアイデア

僕がこの6歳の男の子、T君に対して行ったレッスンは
好きな曲を好きなように叩いてもらう
でした。
お母さんから、お子さんの好きな曲をその場でいくつか教えてもらい、順に再生。
それに合わせてT君が好きなように叩きます。
1コマ30分、ずーっとこれです。
正直、レッスンをやっている最中は
「こんなの、レッスンと言えるのだろうか…」と葛藤していました。
でも、T君は、最初から最後まで楽しそうに叩き、満足そうにして帰っていきました。
T君はこの30分を楽しんでくれたのです。
ということは、この日、僕は自分の目的の一つ「ドラムを楽しんでもらう」ことが達成できたのです。
だから、こういったレッスン内容も「OK、それもアリだ」と受け入れることができました。
一緒に叩いてみせて、真似してもらう

僕が行った、お子さんへのレッスン内容をもう少し掘り下げてみます。
好きな曲を好きなように叩いてもらいましたが、僕はそれをずっと見ていただけではありません。
T君の動きに合わせて、同じように一緒になって叩きました。
右手がフロアタム、左手がハイハットなら僕も同じように。
でも時折、僕が違う場所を叩くとT君はこちらを見て、僕と同じところを叩こうとします。
そう、マネしてくれるのです。
6歳といえども、「先生の動きを真似してみよう」という気持ちがあることに気付きました。
そこから僕は右手をハイハット、左手をスネアにして叩いたところ、T君も同じように叩いてくれました。
遊びながらも、本来のドラムのフォームへの導入ができた瞬間です。
子供・幼児に対するドラムのレッスンの進め方、やり方、考え方 まとめ
- 好きな曲を好きなようにやらせる
- 放置はせず、一緒に叩く
- 真似をしてくれるようなら、正しい叩き方に導く
僕の場合は、幸いにも生徒さんが真似をしてくれましたが、
ちびっこの全員が全員、同じように上手く進むワケはありません。
こちらの演奏を見ない・聞かない子もいるでしょう。
その場合も想定して、別の手段を用意しておく必要があります。