ドラマーの皆さんこんにちは。
ドラムを叩いて20年。ドラム歴だけ長くなった、あぶない婿殿です。
16分のオルタネイトが速くならない…。
このフレーズ、もっと速いテンポで叩きたいのに…。
ドラムを続けていると、このように速度の壁にぶち当たる方も多いのではないでしょうか。
ドラムに限らずどの楽器でも、できるフレーズの速度を上げることで表現力の幅が広がりますから、とても大事なことです。
しかし、ある所までいくとそれ以上速度が上がらない!
そんな時に最適な練習方法があります。
ゆっくりから始めて徐々に速くしていき、遅くしていく。
僕が高校生の頃に通っていたドラム教室の先生に教えてもらった方法です。
この練習方法を取り入れたことで、ドラムを始めて3年くらいの時点で16分オルタネイトの最高速度はBPM=225まで到達したので、効果は身をもって立証済みです。
(今ではフォームや指・手首などの使い方を改善して、更なるスピードアップと持続力アップに成功しています)
練習方法は以下の通りです。
1.まず、”間違いなく確実にできるスピード“からスタートする。
2.そこから徐々にスピードを上げていく。
3.正確に演奏できる限界速度に達したら、即座にスピードを下げ始める。
※「正確に」というのは、例えば16分オルタネイトなら「ダダダダダダ」とキレイにつながること。「ダラッダッダダッダダ」と音がつながらない状態になるまで無理はしないようにしてください。
4. そして力を抜いて、ゆっくりなテンポまで落としていく。
これを繰り返します。
ポイントはメトロノームを使わないことと、限界速度を持続させないこと
この練習のポイントは2つあります。
一つは「メトロノームを使わない」こと。
もう一つは、限界速度はほんの一瞬だけ到達させれば良い。
この二つです。
メトロノームは使わない
最高速度を上げるための練習ですから、メトロノームは不要です。
といよりも、鳴らしてると邪魔です。
仮にBPM230で鳴らしたとします。
しかし、叩いているこちらとしては、BPM230を突破するかもしれませんし、反対に230に到達しないかもしれません。
そもそも、ゆっくり〜最高速度〜ゆっくり と、速度が常に変わっていきますので、テンポをキープする必要がないんですね。
ということでメトロノームは使いません。
限界速度は一瞬で良い
この練習をやっていると、「最高速度をどれくらいキープできるか」に考えが行きがちになります。
そのため、ヘタをするといつのまにか「最高速度をキープする」練習にすり替わってしまいます。
この練習方法では、速度をキープする必要がありません。
むしろ最高速度まで到達したら、すぐに力を抜いて速度を落としていきます。
その理由は、限界速度をキープしようとすると、不要な力みが発生してしまうからです。
不要な力みは身体に負担がかかります。
最悪、肩や手首などを痛める可能性もあるので、決して力んだ状態を持続させないでください。
まとめ
ポイントのおさらいです。
- メトロノームは使わない
- 最高速度に到達したらすぐにスピードを落とす(無理をしない)
- どんなフレーズに対しても有効
ただし、この練習をしたからといって明日明後日に最高速度が上がった、なんてことにはなりません。
楽器の演奏力は、日々の積み重ねです。
叩きたいフレーズの速度がなかなか上がらず困っている方は、ぜひ取り入れてみてください。
くれぐれも怪我をしないよう気をつけてください!
ということで最後までご覧いただき、ありがとうございました!