今回ご紹介しますのは、「Gavin Harrison(ギャヴィン・ハリソン)」です。
もうね、この人を追いかけ続けて何年でしょう。10年は経ったんじゃないでしょうか。
僕が知った当時はまだまだ日本では無名の存在でした。
初めてGavin Harrisonのドラムを見た時は、「こりゃあとんでもないドラマーを見つけたぞ!」と歓喜したものです。
とにかくこの人に一歩でも近づきたい。この人になれればもうそれで良い。
そう思うくらい僕にとっては魅力的なドラマーです。
それではGavin Harrisonの凄さ・魅力をお伝えしていきます。
Contents
ドラマーとしてのキャリア
僕が知ったのは、イギリスのプログレバンド「Porcupine Tree」のメンバーとしての活動が主な時期でした。
Gavin Harrisonが日本でも有名になったのは、「king crimson」に加入した頃ではないでしょうか。
ただ、キャリアとしては非常に長く、物凄い数のアーティストのレコーディングに参加しています。→ http://www.gavharrison.com/recordings
Iggy Pop、Paul Young、Richard Barbieri、Mick Karn、Incognito…
楽器やってれば名前くらい聞いたことあるだろうという、有名アーティスト達のレコーディングに多数参加しています。
上記サイトのクレジットを見る限り、最も古いもので1986年となっているので、2020年現在、少なくともキャリアは24年以上ということになります。
高い技術を持っていることが、シンプルなパターンでもよく分かる。

初めてGavin Harrisonを見たのは、確か「Drummer world」だったような気がします。いや、違うかもしれない。でも動画サイトで検索をかけまくって辿り着いた覚えが…
今ほど動画配信サイトが発達していない時代によく見つけたなと思います。
最初に見たのが、教則DVD「Rhythmic Horizons」に収録されているPorcupine treeの曲、「Futile」のデモンストレーション動画でした。
この動画でGavin Harrisonの叩くリズムを一目見た瞬間、あまりの衝撃で笑ってました。
別に複雑で難解なフレーズを叩いていたわけではありません。むしろシンプルなパターンです。
なのに凄さが伝わってくる。
これは土台となる技術力(グルーヴ、ダイナミクス、フレージング等)がかなり高い次元であることの証明でしょう。
ルーディメンツを多用したフレーズ
シンプルなフレーズだけでもカッコイイですが、ちょっと難易度の高いフレーズも当然カッコイイ。
実際に真似して叩いてみると複雑なのですが、一聴するとメロディックであり、音楽的なので、難解さを感じません。
そして自分でも耳コピをしてみたり、ドラムマガジンで特集が組まれたときの譜面を見たりして分かったのが、「ルーディメンツをベースにした奇数割りフレーズ」を多用していることがGavin Harrisonのプレイスタイルの大きな特徴の一つです。
レジェンド級ドラマー達の影響を高次元でミックスし自分のスタイルに昇華させている
Gavin Harrisonのプレイを見ていると、steve gaddやjeff porcaro、その他、あらゆるレジェンドドラマー達の影響も感じます。
特に僕はBill brufordの影響を強く受けているんじゃないかと感じました。
数多くのレジェンドドラマー達のプレイを、完全に自分の物に昇華させているのは圧巻としか言いようがありません。
音が良い

もちろん機材やマイクの関係もあるのでしょうが、ドラムの音が非常に良い。
SONORのセットを使用していますが、ドラムの持っているポテンシャルを最大限に引き出しているように感じます。
ツーバスドラマーではないが、高速で踏む。

足元はツインペダルを設置。
ずーっとドコドコと踏み続けるプレイはしませんが、時折混ぜてくるツーバスがまあ速いし精密。
それなのに、何かのインタビューで「自分はツーバスドラマーではないよ」と言っていたそうです。
そんなこと言ってみたい…
注目・オススメのドラマー紹介 その2 「Gavin Harrison」まとめ
分類するとしたらテクニカルドラマーです。
しかし露骨なテクニカルプレイではなく、表現力の非常に高い音楽的なドラミング。
そこに多大なる魅力を感じるドラマーです。
Gavin Harrisonは今後も追いかけ続けていきます!