好きな時に働いて好きなだけ休みたい。
婿養子で三児の父、あぶない婿殿です。
世の中では、大抵の企業が労働時間を8時間と決めているのが相場です。
しかし僕は思うのです。
なぜ労働時間は8時間なんでしょう?
8時間以下ではなぜダメなのでしょうか?
会社勤めのみなさんは考えたことありませんか?
これ、ずっと昔から疑問でした。
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勤務時間は8時間以下にしても良いはず!
食品大手の味の素は、最近では適正な労働時間に設定するべく色々とテストや検証を繰り返して、7時間15分がベスト!と結論を出したようで、
2017年4月から「午前8時15分始業、午後4時30分退社」を導入しました。
また、ZOZOでは「8時間労働が当たり前」という常識を見直し、6時間労働を採用しています。(実態はどうかわかりませんが…)
前社長の前澤さんは、日本の労働基準法で定められている1日8時間労働に疑問を持っていたそうで、
「それって当たり前なのか?人間、本当に集中して仕事をできるのはせいぜい3~4時間程度じゃないのか?」と、事あるごとに言っていたそうです。
常識を疑うって、大事ですね。
またスウェーデンでは多くの企業が6時間労働を採用していて、アメリカでもこういった動きが出てきています。
6時間労働によって社員の仕事の質が上がり、離職率が減ったというデータもあるそうです。
8時間労働に明確な理由は無い
経営者の方で、なぜ8時間労働を採用しているのか、明確に答えられる方はいらっしゃるんでしょうか。
明確な理由を持って8時間労働にしている会社は、どれだけあるんでしょうか。
多分ほとんどが「労働とは8時間と決まっているから」という理由になっていない理由で勤務時間を決めているのではないでしょうか。
そもそも、労働時間が8時間と決まったのは、イギリスの産業革命の時代まで遡ります。
当時の労働時間は、1日12~14時間、長いと16時間以上のこともあったそうです。
もうブラックという言葉ですら生温いほどの非人道的労働時間!
生産すればするほど利益が出る時代だったのか、とにかくたくさんの人を働かせる必要があり、10歳未満の子供達も労働に従事していたそうです。
もちろん子供達にも容赦なく働かせ、週70時間以上の労働時間になっていたそうです。
しかも休みは日曜のみだったらしく…
これでは何のために生きているのかわかりませんね。
そうなると、当然、大人も子供も過労死します。
過労死とは日本独自の言葉だそうですが、昔のイギリスでも普通に起きていたことなんですね…
年齢に関係なく、労働者が次々と死にまくりました。
法律の制定により、徐々に労働時間は短くなっていったものの…
さすがにこれを見かねた政府が、工場法を制定。
内容は以下の通りでした。
- 1833年制定時…9歳未満の児童の労働を禁止。9歳~18歳未満の労働時間を週69時間以内に制限。その監督をする工場監督官の配置を義務化(任命)。
- 1844年改正…女性労働者の労働時間を18歳未満の労働者(若年労働者)なみに制限。
- 1847年改正…若年労働者と女性労働者の労働時間を1日あたり最高10時間に制限。
- 1867年改正…繊維産業のみならず、50人以上の工場全般が対象となる。
- 1874年改正…週56時間労働制の実施(平日=月曜から金曜まで1日10時間まで、土曜は6時間まで)。
ウィキペディアより引用
このように労働時間はかなり規制されましたが、これでもまだまだ非人道的な状態です。
ちなみにこの200年以上も前のような労働時間を押し付ける企業がわんさか溢れている国があるそうですよ…。
その後アメリカでも8時間労働を求めて、ストライキ、果ては暴動も起きました。
労働時間が法律で制定された後に、「仕事に8時間、休息に8時間、趣味に8時間」というスローガンが叫ばれ、ここで1日8時間労働という考えが生まれたそうです。
このスローガン自体が、かなり雑
で、このスローガン。
なんで全部8時間なのか。
文献や書籍を読み漁らないと、正確なことはわかりませんが、
人間の人生は仕事と睡眠と趣味の三つに分類され、24時間をこの3項目で分けると一つあたり8時間だから、労働時間が8時間になった
と、何かで見た覚えがあります。
(わりと曖昧なんでこれが絶対の理由と誤解しないようにお願いします…)
これが労働時間8時間の理由だとしたら、かなりいい加減というか、めちゃくちゃテキトーだと思いません!?
こんな理由なら8時間労働じゃなくていいじゃん!と強く思います。
通勤時間や休憩を含めたら、労働にかける時間は10時間くらいになる
そもそも、自分の時間8時間というのもおかしい。
なぜなら、在宅ワークや自宅で自営業の人ならともかく、世の中のほとんどの人には通勤帰宅のための移動時間があります。
それに、働いていれば休憩時間も確保しなければなりません。
雇用側は労働者に休憩を与えなければならない法律もあります。
8時間労働の場合、休憩は最低1時間。
実質9時間労働じゃないか!
雇用側は労働者の休憩時間に干渉してはいけないと決まっていますが、例えば趣味バイクいじりの人が休憩時間にバイクをいじれるワケもない。
登山が趣味の人も、休憩時間に
「ちょっくら山登ってきまーす、1時間後には戻りまーす」
なんてできるはずがない。
もうね、この例でおわかりいただけると思いますが、この時点ですでに
仕事9時間、趣味7時間
になってるんですよ。
それに通勤時間が往復1時間なら、仕事10時間・趣味6時間。
計算が合いません。破綻してます。
200年以上も前のルールは現代にそぐわない
「仕事に8時間、休息に8時間、趣味に8時間」
このスローガンは、細かいところまで考えられてない大雑把なものだったワケですよ。
大体、8時間労働が制定された当時と今では、労働内容や質が全く異なります。
昔と違って作れば売れるなんていう、現代と比べるとイージーモードな世の中ではありません。
なのに昔の決まりに今でも従っているなんて、時代錯誤も甚だしいと思いませんか?
ただし、ここで一つ取り違えないようにするべきは生産性の問題です。
仮に労働時間を短くしたとします。
そしたらその分生産性(世の中へ提供した価値の量)が減ったら意味がありません。
そんなことになれば、「ホラ!労働時間は8時間必要じゃないか!」ということになってしまいます。
労働時間が短くなっても、生産性を上げる工夫が雇用側も労働者側にも必要とされるのです。
また雇用側は、「労働時間が短くなったから給料その分減らす~♬」なんて間抜けなことをしてはいけません。
労働時間が減っても給料が上がる努力をしてください。
「働いた時間」だけが給料の基準になるのも時代に合わなくなりつつありますから。
適切な労働時間は6時間だと思う
ではどれくらいの労働時間が適切なのか。
これは人や会社や仕事の内容によるので一律で決定できるものではないのですが
個人的には長くて6時間、休憩含めて6時間45分の拘束時間が良いのではないかと感じています。
(6時間以上の労働には最低45分の休憩を与える必要がある)
大体今まで経験した二社と現職の経験からいくと、僕は6時間あれば十分仕事が終わりますので。
結局、1日8時間労働には明確な理由などない
人、会社、仕事内容によりますが、6時間労働が適切なのではないでしょうか。
そんな世の中になって、もっと人々が自分の時間や家族と共に過ごす時間を大切にできるようになってほしいです。
というかそもそも労働から解放されたいのが本音ですが!(解放されるために色々行動してる)
みなさんもぜひ一度、適正な労働時間はどれくらいなのか、考えてみても良いのではないでしょうか?
最後までお付き合いくださいまして、どうもありがとうございました!