音楽

楽器の演奏には4分音符が思っている以上に大切。

4分音符とは、音楽、楽器の演奏において「土台」となるものだと僕は思っています。

 

多くの音楽は「1.2.3.4」と数えて一括りになっています。

(たまに「1.2.3」や、ごく稀に「1.2.3.4.5」とか、それ以外もありますが…)

この数えている数字は、4分音符であることがほとんどです。

という事は、音楽はほとんどの場合、4分音符が土台になっていると言えるのではないでしょうか。

 

しかし、楽器をやっている人でこの4分音符を意識して練習していたり感じたりしている人は、意外と少ないように感じます。

4分音符が感じられる演奏とそうでない演奏は、驚くほど違いがハッキリとしている

演奏する

4分音符が土台である事に気がついたのは、20代後半くらいの頃です。

楽器屋さんでドラムの機材を見ていると、ベースを試奏している音が聞こえてきました。

指も早く動いていて、難しそうなフレーズを弾いていたり、スラップをバキバキと、これまた高速で弾いたりと、ベースが弾けない僕でも「技術」は相当なものだとわかりました。

しかし、まったくノれないのです。

拍のアタマがどこかもさっぱり感じとれません。

ただ音が無作為に飛んでいるだけの演奏で、僕は「なんでこんなに指が動くし色んなこと弾けるのにノれないんだろう。」と思いました。

答えはもちろん、その試奏していた人の演奏から4分音符のパルスを少しも感じられなかったからです。

4分音符を感じる演奏ができるかどうかに、演奏歴の長短は関係ない

反対に、別の日にまた楽器屋さんに行った時、今度はギターの試奏音が聞こえてきました。

試奏していたのは高校生くらいの若い子で、弾けるフレーズもまだ少なく、技術としてもまだこれからなのかな、といった印象から、おそらくギターを始めて12年くらいなのでしょう。

しかし、びっくりするくらいノれるのです。

それはやはり聴いていてしっかりと4分音符が感じられたからです。

 

このギター試奏の音を聴いて、薄々とあった仮説がハッキリしました。

「4分音符を出せて、それを聴いている人に伝えることができて感じさせることができる演奏が良い演奏なんだ。」と。

 

ただ、技術はもちろん大切なので、そこから逃げないほうがいいと思いますが、

技術のみを追求している人が評価されにくいのは、こういった理由があるのかもしれません。

 

それ以降も楽器屋さんに行って試奏音が聴こえるたびにこの仮説を検証しましたが、間違いないだろうと確信しました。

どの楽器でもリズム感は必要なので、トレーニングしよう

技が増えて演奏できるフレーズも増えたのに、今ひとつカッコよく感じられない。

自分の演奏がバンドメンバーなりお客さんなりに伝わっている手応えがない。

もっとみんなをノせたい。

楽器をやっていてレベルアップを目指すと、色々と悩みが出てくると思いますが、

そんな時は技術面ではなく、「4分音符を発する力の向上に取り組んでみるのもいいのではないでしょうか。

特に、いろんな練習をしても上達した実感がなく、停滞感を感じている人は一度やってみる価値が大いにあります。

 

下記リンクは4分音符を鍛える練習方法について書いた記事です。

シンプルで簡単な練習方法なので、入り口としてはやりやすいと思います。

注意点:メトロノームと合うようにすることが目的ではない

メトロノーム

一つ注意なのが、「正確無比な4分音符を刻もう」ということではありません。

あくまでも音楽的に発する必要があります。

そのため、メトロノームとピッタリ合わせることを目的にしないようにしてください。

というよりも、4分音符力を鍛えるのにメトロノームは使う必要がほとんどありません。

メトロノームは使い方を間違えると依存症を発してしまったり、人間らしい音楽的な演奏の邪魔になったりしますので注意してください。

まとめ

と、ここまで書いてきておいて、僕はできているのかと聞かれればまだまだなのですが…

偉そうに語ってスミマセン。

でも、土台となる「4分音符力」を伸ばせば、自分の演奏が見違えるほど良くなるかもしれませんよ。

そう思って僕も普段から4分音符を鍛えるように心がけています。

 

4分音符について、より濃く深い話を知りたい方には、アメリカのLAでプロドラマーとして活動されている「桐沢 暁(キリサワ サトシ)」さんの動画が非常にオススメです。

ドラマーではなくても、ためになる話が満載です。

https://www.youtube.com/channel/UCIEL-rL6TzKze5EsLP-YqMw

 

ということで、「楽器の演奏には4分音符が思っている以上に大切。」でした。

最後までご覧いただきましてありがとうございました!

ABOUT ME
あぶない婿殿
1982年生まれ。16歳の時にドラムを始めて、今日に至る。長く続けられている理由は、ダラダラやってきたから。 ドラム教室もやってます。非同期のオンラインレッスンも受け付けていますので、お問い合わせは下記リンクやSNSのDMからどうぞお気軽に!