体験談

宗教勧誘の手口が露骨すぎて笑えた。後編

“宗教勧誘の手口が露骨すぎて笑えた。前編”はこちらから

人生で初めて宗教に勧誘されたお話しの続き

お腹が空いていたので僕は”ミートソースボロニア風”と”柔らか青豆の温サラダ”を注文。

だが、向こうの注文はドリンクバーのみ。

この時点ですでにおかしい。

 

人と親睦を深めるなら一緒に食事をすることが効果的らしい。

なのに食事の注文をしないという時点で違和感が大きい。

 

そしてテーブルに運ばれてきた料理を、僕一人が食べている。

やっぱり違和感だ。

でもその違和感を物ともせず完食してやった。

モロにマルチ勧誘とかで使われる”ABC”だった

入店〜僕が食べ終わって少し後の間、本当に事業に関わる話と普通の雑談が交わされていた。

ただこの雑談は、Aが僕に喋らせて警戒心を減らすと同時に、その間にBは僕がどういう思考パターンを持っているのか、どんな人間なのかを把握するためのものでもあったように思う。

そして頃合いと見たAがタイミングを見計らって

「お参りとかしますか?」という質問を繰り出してきた。

 

実際僕も神社に行きお参りをするので(お願い事はしない)『する』と答えたところ、

ついにAとBが本性を現した。

 

せっかくお参りするなら正しいものにお参りを、というワケのわからない理屈を皮切りに、

スジの通っていない薄っぺらい話しを、まあ語る語る。

言ってることは、根拠のないファンタジー。

クソほども興味が湧かない。

 

そしてそのファンタジーに一点の迷いもなく語り続けるBの目はヤバイ。

まじでヤバイ。

 

そんなヤバイ話がスタートして数分経過したところで、こっちもだんだんムカついてきた。

断れないのは突き詰めると自己保身でしかない

なんでお前たちみたいな危ない目をした奴の話を、聞かなきゃならんのだ。

わざわざ休みの日の夜なんて貴重な時間を割いてまで。

不快だねえ。

 

断れない人というのは、相手に嫌な思いをさせたくないからだと思う。

しかし、それを掘り下げていくと「自分が悪く思われたくないから」に行き着く。

実際、僕にもその気はある。なのではっきり断れないこともある。

 

でも目の前にいるこの二人のアタマの中にあるのは、自分たちのために自分たちの都合を押し通そうとしていることだけだ。

いや、もしかすると、宗教に入ることで僕のためになるとも思っているのかもしれない。

でもこの二人が僕に不快な思いをさせてくるのは紛れもない事実。

 

自分に不快な思いをさせてくる奴らに、「嫌な思いをさせたくない」とか「嫌われたくない」とか思う必要などない。

嫌われても問題ないと悟ったから、はっきりと断れる

そう思ったら後は火の玉ストレートを繰り出すだった。

なんのオブラートにも包まず

「あ、全然興味ないです。」

「そういうの入るつもりないですよ。」

「あなたたちについて行く気はありません。」

と、口元は(マスクしているけど)笑顔・目は笑ってない状態でとにかく断り続ける。

 

しかし相手も食い下がってくる。

まあこういうのって、入信させたら地位が上がるっぽいので当たり前だ。

そもそも断られること前提のはず。

断られた後にどんな言葉を出していくか、きっと決めてあるに違いない。

 

…と思うやいなや飛んできた質問が

「入会することにリスクとか感じますか?」

「何も不都合になることはないですよ」

 

ただでさえ怪しい話しなのに、ヤバイ目でヤバイ話を延々とされたら、リスクと不都合しか感じないに決まってるだろ。

アホなのか?

質問にまともに答える義務はない

そして「質問」とは相手の上に立つ行為なので、ここでまともに答えてはいけない。

それにその場で取り繕った答えなど脆いもの。簡単に齟齬が生じてしまう。

下手なこと言おうもんなら相手はこちらの矛盾を付いてくる—。

 

だから僕は、政治家よろしく、「答えはするけど相手の質問には答えない戦法」をとった。

 

「りんごは好きですか?」

『箸を使ってリンゴを食べるのは邪道であると思っていますから、僕はフォークでリンゴを食べます』

例えが上手くないのが申し訳ないが、こんな具合にだ。

フワッとした突っ込みにくい、「回答になっていない回答」で濁す。

それでもなお話を続けてくるので、僕は得意技「死んだ魚の目で話を聞く」戦法を繰り出す。

相手も断られるのが前提なので、しぶとかった

死んだ魚のような正気のない目で相手を見る。

相槌は打っているが、一切の感情は込めない。

相手の言葉に相槌を打つのではないく、タイミングよくハイハイ、と言葉を発するだけの作業なので、明らかに「アナタの話は聞いていません」というオーラを全開にすることができる技だ。

それでもしつこく話し続けるB。ゾンビのような男だ。

死んだ魚vsゾンビ。

僕も姿勢を崩さない。崩したら負けだ。

決着。

その甲斐あってBからは

「いや、なかなか僕の話が響かないみたいですけど〜…」なんて弱気な言葉が出てきた。

ここでトドメを刺しに行く僕。

「ハイ、響かないですね」

これにはAもBも苦笑いするしかなく、勧誘は失敗だと悟ったようでお開きとなった。

早く帰れ。

別れ際、Aが苦し紛れの最後っ屁をかましてきた。

「今日、僕が言ったことを心の片隅にでも良いので、留めておいてくれると嬉しいです。」

うん、ごめん、君が何を話したかすでに忘れている…。

というかこのブログでネタにするために、必死で思い出しているくらいだ。

 

そしてそれ以来、Aから連絡がくることは無い。

宗教に勧誘されて学んだこと

…とまあこんな感じの流れでした。

 

まず、こうやって相手の時間を奪ってくだらない話しをしてくるような奴が同じドラム講師だと思うと、怒りが湧いてきます。

講師という立場を利用して、生徒さんを勧誘して無理やり入信させている可能性だってあります。

そんな奴は、少なくとも僕と同じこの地域でドラム教室をやらせるわけにはいかない。

そんなふうに強く思った次第です。

 

ということで、今回の宗教勧誘された経験から学んだことは以下です。

  • 会う約束をしたが、後日、自分が全く知らない人を同席させても良いかと聞かれたら疑った方がいい。
  • 断れないのは突き詰めると「自分が嫌われたくないから」という自己保身。相手への思いやりではない。
  • だが、不快なことをしてくる相手を思いやる必要はないし、嫌われても何の問題もない。

皆様もぜひ、お気をつけください。

ABOUT ME
あぶない婿殿
1982年生まれ。16歳の時にドラムを始めて、今日に至る。長く続けられている理由は、ダラダラやってきたから。 ドラム教室もやってます。非同期のオンラインレッスンも受け付けていますので、お問い合わせは下記リンクやSNSのDMからどうぞお気軽に!