強調した音です。
他よりも目立つ音です。
音に変化がつきます。
簡単に言うと。
特定の音を、他の音よりも目立たせることです。
使い方
「そこはアクセントをしっかりつけよう。」
「そのアクセントの部分にはシンバルを入れてほしい!」
詳しく言うと。
強く弾く・叩くなど、演奏法によってアクセントを付けることができます。
ただし「目立たせる」ことがアクセントなので、音量が大きいことだけがアクセントなのではありません。(が、ここでは分かりやすいように音量にフォーカスして解説します。)
ドラムの場合、楽譜で表した時には、音符の上に「>」マークがつきます。
一部分だけ音量が大きくなることで目立つようになり、強弱の変化によって躍動感やメリハリがつけられます。
例えば。
スネアを一小節まるまる16分で叩いたとします。
タカタカ タカタカ タカタカ タカタカ
変化のない平坦な演奏です。
これにアクセントをつけてみましょう。
タカタカ タカタカ タカタカ タカタカ
文字で表しても抑揚がつきましたね。
アクセントをつける位置は自由です。アクセントとして成立するなら個数も自由です。
タカタカ タカタカ タカタカ タカタカ
カッコよくなるのなら、二つ連続で入れても良いですし、ウラ拍に入れても良いです。
ただしアクセントをつけない、平坦な音の並びがマッチする曲もあるので、曲に応じて適宜使い分けましょう。
もう一つ大事なのは、強調しない音の音量を無駄に大きくしないことです。
音量の差がつくことでアクセントになるワケですから、非アクセントとのバランスが重要です。
音量を数値で表してみましょう。
アクセント 100
に対して
非アクセント 90
これではあまり音量に差がないので、アクセントがアクセントとして伝わりにくいです。
なので非アクセントの音量を下げてみました。
アクセント 100
に対して
非アクセント 60
これくらいなら差がハッキリと出ます。
普段から100の音量で演奏していると、アクセントを付けようにも付けられないということになりますね。
では、非アクセントはどれくらいの数値なら良いのか…は音楽ジャンルやプレイスタイルなどによって様々です。「普通の演奏」の音量は自分で見つけてください。
まとめると。
アクセントとは、特定の部分の音を大きくしたりして、他の音との差をつけて目立たせることなんだな、と思っておけばOKです。