ジャストの位置よりも少しだけ遅く音が出る演奏のことです。
主にリズム隊に向けて使われることが多い言葉です。
曲に重量感、ゆったり感が出せるという特徴があります。
簡単に言うと。
テンポは合っているけれど、ややゆっくりとしたタイミングで聴こえる演奏のことです。
重量感やゆったり感が出るため、ヘヴィな曲やバラードなどと相性の良いノリです。
まあ必ずしもゆっくりな曲やヘヴィな曲には後ノリが合う、とは一概には言えないんですけどね。
使い方
「後ノリのリズムだからどっしり感があるね。」
「ベースはちょっとだけ後ノリで弾いた方がしっくりくるね。」
詳しく言うと。
特にドラムやベースのリズム隊に向けて使われることが多い言葉です。
僕が「後ノリ」のミュージシャンは誰?と聞かれて一番最初に思いつくのは、レッド・ホット・チリペッパーズのチャド・スミスです。
まず前提として、メトロノームを鳴らした時に、ピッタリと合うことを「ジャスト」と言います。
このジャストよりも「ほんの少ーしだけ遅いタイミング」で音を出すことで後ノリになります。
この、”ほんの少ーしだけ遅いタイミング”をキープし続けることが後ノリです。
決して「どんどん遅くなっていく」ことではありません。
あくまでもテンポはバッチリ合っているんだけど「ジャストの位置よりもちょっとだけ後ろに居る状態」を指します。
意図的に後ノリの演奏をする人もいますが、無意識に後ノリな演奏をしている人もたくさんいます。
好きなミュージシャンや曲が後ノリだと、影響を受けて知らぬ間に後ノリの演奏が身についていたりします。
「後ノリ」の反対語に「前ノリ」がありますが、どちらが良いとか優れているとかではありません。
どちらのノリが曲に合うか、それをどう活かすか、が重要なです。
まとめると。
「後ノリ」とは、ジャストのタイミングよりもちょっとだけ遅く音が出ている演奏のことなんだなと思っておけばOKです。