弦がビリビリと鳴ることです。
フレットに当たることが主な原因です。
弦の問題な時と楽器本体の問題な時があります。
簡単に言うと
ギターやベースの弦がビリビリといった異音を発生させることをビビると言います。
使い方
「レコーディングしてたら、良いところで音がビビっちゃったよ!」
「ギターって、ある程度ビビるのは仕方ないよね。」
詳しく言うと
弦は弾くと振動して音を発生させます。
その振動が起きた時、フレットに当たってしまうことで「ビリビリ」とした異音が鳴ってしまいます。
ビビりが発生する原因は楽器本体の問題か、弦自体の問題です。

楽器本体に原因がある場合は、主に
- ネックが反っている
- 弦の高さを低くしすぎている
- アコギならボディのトップが乾燥により「落ちて」いる
です。
ネックが反っている場合。
逆反りしていると弦がフレットに近くなるためビビります。
逆反りとは、ネックが弦側に反る状態です。

この状態だと、弦とフレットの距離が通常よりもかなり近くなり、弦がフレットに接触しやすくなるためビビり音が発生してしまいます。
弦高が低い場合。
ネックが適正な状態でも、弦の高さをあまりにも低くしすぎていると、弦とフレットの距離が近くなるため、ビビり音が発生します。
アコギのトップ落ちの場合。
アコギの場合は、ボディのトップが乾燥によって凹んだような状態になることがあります。
これをトップ落ちと言います。
トップが落ちるとブリッジの高さが低くなり、結果として弦高も低くなります。
すると弦がフレットにぶつかるようになり、ビビり音が発生します。

弦に問題がある場合
楽器本体は問題ないのにビビってしまうのは、弦の問題です。
弦は通常、振動する軌道が真円を描きます。
しかし、たくさん弾いて消耗したり時間が経過して劣化したりすると、振動の軌道は楕円になります。
楕円に振動するとフレットに当たってしまうため、ビビりが発生してしまうのです。
ある程度のビビリは許容しないとツラいよ。
楽器本体も問題なく、弦も新品、な状態であってもビビりは発生することがあります。
ビビり音は、ギターやベースの宿命とも言えるので、余りにも気にしすぎるとまともに演奏できなくなってしまいます。
ある程度は許容する寛大な気持ちが大事です。そもそもギターという楽器自体が不完全なものなので…
まとめると
「ビビる」とは、ビリビリとした異音のことなんだなー、と思っておけばOKです。