あらかじめ用意された音と合わせて演奏することです。
機械が鳴らす音と合わせることです。
ズレずに演奏する必要がありますよ。
バンドメンバーにいない楽器の音を鳴らすことができます。
簡単に言うと。
DTMソフトなどであらかじめ打ち込んでおいた音源を再生し、それに合わせてバンドで演奏することです。
バンドの構成が、ヴォーカル・ギター・ベース・ドラムだったとしても、同期音源を用意することでピアノやバイオリン、サックスなどの音をバンドサウンドに加えることが可能になります。
使い方
「いやあ、同期演奏ってノリを出すのが難しいわ。」
「今回のセットリストのこの曲だけは同期演奏で行きます。」
詳しく言うと。
バンドメンバーにいない楽器の音を鳴らすことができるワケですから、同期音源さえ作ってしまえばどんな音も重ねることが可能です。
そのためメンバーにドラムがいなくても、ドラムの音だけが入った音源をドラマーの代わりとして使用すればバンドでの演奏を成立させることができます。
また、生ドラムサウンドは不要だけどリズムパートは鳴らす必要があるような「打ち込み系サウンド」のバンドも同様です。
同期音源をしようしてバンド演奏するときは、音を再生する機材と、音を出力する機材が必要になります。
現在では、パソコンで音を再生し、オーディオインターフェイスで音を出力する方法が多く用いられていますね。
他にもスマホと小さいミキサーだったり、昔ながらの手法でMTRを使うなどがあります。
例えば、あるアーティストのコピーをやろうとしたとします。
そのアーティストの曲はギター・ベース・ドラム以外にもバイオリンやピアノなどの色々な音が使われることで成立しています。
そのためギター・ベース・ドラムだけ演奏すると再現性が低く、客観的に聴いてもイマイチです。
困りましたね。
ではバンドに入ってくれるバイオリンを弾ける人、ピアノを弾ける人を探す…というワケにもいきません。それこそいつ見つかるかなんて分かりませんし、居たとしてもバンドに入ってくれるかも分かりません。
そんな時にギター・ベース・ドラム以外の音をあらかじめ打ち込んで作った音源を用意すれば、再現性もグッと高くなります。
デメリットとしては
- 用意する機材が増えるため、持ち運ぶ楽器の数が増える
- 同期音源は人間に合わせてくれないのでズレずに演奏する必要がある
などがあります。
持ち運ぶ楽器が増えることで、移動が少し大変になるかもしれません。
ライブで音が鳴らなくなった・動かなくなったなどのトラブルが発生する確率も上がります。
同期を使用すると、人間同士だけの演奏ではなくなるので、ちょっとしたズレや揺らぎがいい感じに合わさる、という化学反応的な現象が発生しにくくなります。
ドラマーはメトロノームに合わせて叩くことになるので、普段からメトロノームに合わせるトレーニングを行なっておく必要がありますし、ライブではモニター音量のバランス調整にも時間を使います。
とはいえ、それらのデメリットを受け入れて対処・克服できるようにしておけば、迫力あるサウンドで演奏できたり、メンバーだけでは表現できないことができるようになるなど、恩恵もたくさんあります。
まとめると。
同期演奏とは、あらかじめ打ち込んで準備しておいた音に合わせて演奏することだと認識しておけばOKです。