音楽用語辞典

ハシる

演奏を一定のテンポで保つことができず、早くなってしまうことです。

主に、意図せず早くなってしまうことを指します。

簡単に言うと。

演奏しているテンポが早くなってしまうことをハシると言います。

類義語に「ツッコむ」があります。

前ノリ」と似ていますが、まったく別物です。

使い方

「ちょっと!ハシってるよ!もっと落ち着いて!」

「この前、エンディングの部分でハシっちゃってさあ。俺だけ一拍早く終わっちゃったんだよね。」

詳しく言うと。

「ハシる」は、テンポキープができずに演奏が速くなる(速くなっていく)状態のことを指します。

よってネガティブな意味で使われることの多い言葉です。

 

ただし、ハシることが必ず悪かというと、そうでもありません。

 

例えばですが、とあるバンドがライブでBPM=160の曲を演奏していました。

メンバーみんなテンションが上がって、全員の演奏が早くなっていったのですが、
むしろそれによって一体感が生まれて曲に疾走感が出て、結果カッコよく聴こえました。

 

こういった事例はたくさんあります。

わりとテンポの早目の曲には有効になることも多くあります。

ただしバラードとかでハシってしまうと、大幅に雰囲気が変わってぶち壊しになってしまいます。

 

音源ではBPM=160だけど、ライブではあえてBPM=170で演奏をする、なんて演出もあります。この場合は狙ってハシらせているので「ポジティブなハシり」と言えます。

 

まとめると。

「ハシる」とは、演奏が意図せず早くなってしまうことを指すものだと捉えてOKです。

 

あぶない婿殿
あぶない婿殿
読んでくださって、どうもありがとうございました。
ABOUT ME
あぶない婿殿
1982年生まれ。16歳の時にドラムを始めて、今日に至る。長く続けられている理由は、ダラダラやってきたから。 ドラム教室もやってます。非同期のオンラインレッスンも受け付けていますので、お問い合わせは下記リンクやSNSのDMからどうぞお気軽に!