イスです。
ドラムのイスです。
ドラムスローンとも呼びます。
簡単に言うと
ドラムを演奏するための椅子です。
ドラムスローン以外にもドラムイスと言ったりしますが、これは愛称的な呼び方ですね。
言葉の使い方
「このドラムスローン、ボロいから座ってると勝手に低くなっていくんだけど!」
「スローンのシートは固いほうが好きだなぁ」
詳しく言うと。
ドラムは主に座って演奏する楽器です。そのため椅子が必要になりますから、ドラムスローンを使います。
ドラムスローンは休憩したりデスクワークをする一般的なイスとは設計思想が違います。演奏するための道具の一つなので、立派な音楽用機材なのです。
僕は普通の事務用のイスとか、パイプイスでやむなく演奏した事がありますが、メチャクチャ演奏しずらかったです。
スローンは微妙な高さ調整が自由にできるようになっているので、ドラムセットの高さや角度も自由に決めることができます。
演奏に必要な安定感や、お尻への負担を考えて作られた座面など、普通の椅子とはつくりが全然違うのです。
スローン一つで演奏感覚に影響が出ますから、自分好みのものを使うのがベストです。
特に座面の固さは好みが大きく分かれる部分です。
柔らかいと気合が入らない、なんておっしゃる人もいるみたいですよ。
もちろん、ドラムだけでなくキーボードの人や、ギターやベースの人が座って演奏する時にも使えるマルチなヤツです。
スローンはメーカーや価格帯によって違いがたくさんあります。
例えば高さ調整の方式です。
スライド式、スクリュー式、油圧式があり、今ではミリ単位で自由な高さに決めることができます。
昔は4段階くらいの決まった高さにしか変えられないものもありましたが、さすがに今ではめったに見かけなくなりましたけども。
調節方式がスライド式のものは割と低価格で販売されているので、買いやすい種類です。
ただ、使い込んで古くなるとパーツが消耗して、高さを上下させるパイプをホールドする部分がヘタります。
すると体重を耐えられず、演奏しているうちにスーッ…と勝手に低くなっていく、恐怖の現象が起こります。
これも僕は経験済みです。スネアが胸くらいの高さになってまともに叩けなくなるという…。
時代が進み、製造技術もレベルアップした今ではスクリュー式のものが主流になりました。
パイプ部分がネジのようになっているため、シート部分を回転させない限り高さが変わらない仕様になってます。
おかげで安心して演奏ができます。
余談ですが、スローンとは英語で「玉座、王位」を意味する言葉です。
ということなので、ドラマーは王様だ!
…とはならないんですけどもね。
ただ、全体を統括している点ではあながち間違いでもないような…。
まとめると。
スローンとは、主にドラムの演奏に使うイスのことなんだと思っておけばOKです。