スイッチです
ギターアンプに付いていることがあります
ON/OFFに順番があります
簡単に言うと
真空管が乗っかっているギターアンプに付いているスイッチです。
真空管の破損を防ぐために取り付けられています。
使い方
「休憩の間はスタンバイスイッチだけOFFっておこう〜っと」
「スタンバイスイッチ切らずにパワースイッチ切ったんかい!アンプが壊れるわ!」
詳しく言うと
スタンバイスイッチを説明する前に、
- 真空管
について少しだけ説明しておきます。
wikiによると、真空管とは
内部を高度な真空とし、電極を封入した中空の管(管球)のことである。
です。
ヘッドアンプにしろコンボアンプにしろ、
真空管が乗っかっているアンプは、この真空管で電気信号を増幅させて音を鳴らしています。
真空管は、熱くなることで使用できる状態になります。
そして熱くなるまでには1分ほど時間がかかります。
しかし熱くなる前に音を出してしまうと、真空管が壊れてしまう可能性が高くなるのです。
この点をふまえてスタンバイスイッチを説明します。
”電気を流して真空管を温めるけど、音は出さないウォーミングアップ状態”
と
”音がいつでも出せる状態”
を切り替えるのが「スタンバイスイッチ」の役割です。
なので、真空管を使ったアンプの電源のON/OFFには順番があります。
音を出す時は、
パワースイッチをONにして少し待ち、1分くらい経ったらスタンバイスイッチもONにする
です。
もちろん、使い終わったときも一気に消してはいけません。
スタンバイスイッチをOFFにして、1分くらい待ったらパワースイッチもOFFにする
が、電源を切るときの順番です。
正しい手順でスイッチを入り切りすることで、アンプを守ることになります。
ですが、これを知らずに
パワーとスタンバイを同時にON
とか
スタンバイをONにしたまま、いきなりパワーをOFF
↓
スタンバイがONのままなので、次に使う時もいきなり両方のスイッチがONになる
とかやっちゃって、アンプにダメージを蓄積させる人を割と見かけます。
これが自分のアンプならまだしも、スタジオの備品でやって、知らずしらずのうちに多方面に迷惑をかけていることも…。

「ボリュームをゼロにしておけばスタンバイスイッチなんて気にしなくても良いじゃーん」と思うかもしれませんが、それだと結局、真空管に電気信号が通って負荷がかかる状態です。
スタンバイスイッチが付いているアンプを使う時は、ちゃんと使いましょう。
なんだかスタンバイスイッチの説明というよりは、スイッチのON/OFFの順番の話しになっちゃいましたが、まあ良しとしてください。
そうそう、ついでに言っておくと、
真空管が乗っかったアンプのことを「チューブアンプ」と呼びます。
「管」を英語でtubeと言うからですね。
まとめると。
スタンバイスイッチは、チューブアンプの真空管を守るために付いているスイッチのことなんだなー、と思っておけばOKです。