表現方法です。
アクセントの位置を入れ替えます。
ウラ拍とオモテ拍が繋がります。
音が小節を跨いだりします。
「食う」とも呼ばれます。
「シンコペ」と略されたりします。
簡単に言うと。
弱拍にアクセントを持ってくることで、リズムの流れに起伏をつけることです。
…うーん、言葉では伝わりにくいですね。
使い方
「曲のドアタマ、シンコペで入ろうか。」
「この曲シンコペの連続だな。」
詳しく言うと。
とりあえず、ドラムの譜面を作ってみましたので見てみましょう。
まずシンコペーションを使用していないものです。

1小節目も2小節目も、1拍目のアタマにシンバルでアクセントが入っています。
これにシンコペーションを入れてみます。

2小節目の1拍目アタマにあったシンバルのアクセントが、1小節目の4拍目ウラに動きました。
これにより1小節目の4拍目ウラと、2小節目の1拍目アタマの音が繋がります。
(なので2小節目の1拍目アタマは叩かない)
これがシンコペーションです。
もちろん4拍目だけでなく2拍目に入れることもありますし、4分音符にも使うなど、手法はいくつかあります。
ずっと1拍目のアタマにアクセントが来ているよりも、時折このシンコペーションを混ぜることでリズムの流れに不規則性が出て、曲にメリハリがつきます。
僕が「シンコペーションを多用した曲は何か?」と聞かれた時に、真っ先に思いつくのは、LUNA SEAのROSIERです。まあ僕40代ですからね。
で、曲を聴きながら「イチ・ニイ・サン・ヨン」と数えてみてください。
たまに「イチ」の「イ」ところにシンバルが来ずに「ヨン」の「ン」のところにシンバルが入っているのがわかると思います。
たまに会話でも「食い気味に返事をしたね」とか言ったり言われたりすることがあったりなかったりするかもしれませんが、
これも相手の発した言葉(一小節目)が終わる前に、自分(2小節目)が声を発している状態を表してます。
まとめると
シンコペーションとは、アタマ拍とウラ拍のアクセントを入れ替えたりして、リズムに不規則性を持たせる効果のある手法だと思っておけばOKです。